『大恐慌』人口トレンドが教える消費崩壊のシナリオ


人口と年齢、支出の傾向から見た市況の予測本。
このような分析から各国の株価を予測するのは非常におもしろい。


さて、
前著「バブル再来」では、
日本は2008年から2010年にかけて
人口動態(構成)上、消費支出が伸びやすい環境にあり好況になり、
2010年でピークを迎えた経済はその後急降下
2023年まで「淘汰の時代」を迎える。 と記述されています。
同時期にアメリカダウは35000〜40000ドルをつけるとも言ってました。
見事に予想を外しています。


著者はこれをバブルは当たったが、
その規模を見誤ったと本著で述べています。
さて、その原因ですが、
地政学サイクル
・不動産市場のサイクル
・商品市場のサイクル
これらのサイクルが新たに見つかり、
考慮されていなかったためだと述べています。
何処までいっても、全て何らかのサイクルが影響を
及ぼしていると言い切っているところは
良くも悪くもすばらしいといえます。


そして、本書がおもしろいのは
2年後に訪れる金融危機大恐慌)がどうして起こるか
幾つかのサイクルが重なって悪い方向に向かうことを
解説しています。加えて、我々が金融危機に対して
どのようなポートフォリオを組めばよいか
説明してる点も新鮮です。


実際に今以上の金融危機が起きるのか
2年後がどうなっているかわかりませんが、
一つの視点として楽しめます。


最悪期まであと2年! 次なる『大恐慌』


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最悪期まであと2年! 次なる大恐慌―人口トレンドが教える消費崩壊のシナリオ