『ザ・クリスタルボール』


ジャストインタイム
ビジネスマンのための「読書力」養成講座
で紹介した『ザ・ゴール』のゴールドラット博士の最新書


この本は一言でいうと製造業のTOC:制約理論を
小売業に持ち込んだらどうなるか、といえるのではないか。


内容はSCMの基本で、MBAなどで学ぶフレームワークを使った
分析をする企業(日本の小売業が特にそう?)ならなにも目新しい話ではない。
この本の特徴は教科書ではなく小説仕立てである点にある。
結論でなくそのプロセスを楽しめます。



また、『ザ・ゴール』ではジョナが製造業の生産現場に画期的な
解決策を教示/指導していくようにこれまでのシリーズは全て指導者がいた。
しかし、本書では指導者は現れず、自分たちの力で当面の見えない敵と戦い、
改善ではない改革を実行していく設定になっている。
これは、直近の時流に合わせた設定であるといえよう。
最近の書籍『ザ・キャッシュマシーン』『ザ・チョイス』あたりは
いまいち感が残ったが今回は『ザ・ゴール』を読んだときのような
インパクトを感じた。



『ザ・ゴール』『ザ・ゴール2』メーカの改善バイブルと表現するとしたら、
『ザ・クリスタルボール』は小売業の改革バイブルと表現できるのではないでしょうか。


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 ザ・クリスタルボール
 

 











『ザ・クリスタルボール』