世界の宗教と戦争講座

日本人は「和」の精神からくる無原則な話し合い至上主義。
この精神は仏教的や儒教的な考え方から来るものではなく日本独自のもの。
聖徳太子の十七条の憲法の第一条にも「和を持って貴しとなす」にも現れる。
「和」はこのように古来からあった精神で、中東〜西洋の宗教との違いは、
唯一絶対信仰の「神」が存在しない独自な精神である。
「和」は使い方を誤ると最悪の場合、人権をも否定してしまう。
(そもそも「和」には人権という考え方が無かった)


ユダヤ教キリスト教イスラム教では「人間は被造物である」という
考えがあるので、毛沢東崇拝・金正日崇拝のような個人を崇拝という
考えもない。また、死刑廃止論も日本ではその罪が本当に死刑に値するかとか
死刑人が無実だったらどうするのか、が論点になるが、
神を唯一の信仰とする精神では、(所詮神によって作られた)人が
人の死を決めるような権利をもっているのかが論点になる。


このように、明らかに考え方に違いが生じていることがわかる。
国際的な社会で生きていく日本人は、どこまでこのような背景を
わかった上で海外の人たちと付き合っているのだろうか。
無知の知またも考えさせられた。

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