巨象に勝ったハーレーダビッドソンジャパンの信念


なぜハーレーだけが売れるのかを読んでもう少しハーレーについて知りたくなり、
ハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)の社長である奥井さんの本書を読んでみた。


結論から言うとなぜハーレーだけが売れるのかと本書の内容にはあまり大きな差違はない。
言換えるとなぜハーレーだけが売れるのかは社外からもしっかりと調べられ、出来が良いモノであると言える。


さて、本書には「凡事」という言葉が何度も使われている。
著者のいう凡事とは、誰もが軽視しがちな「そんなことは当然わかっている」と考えている諸々のこと。
誰にでも簡単にはやれないところまで徹底することである。
「凡事の非凡なる徹底」によって結果的に強い企業競争力が養われたと。


それは、「ハーレーは雨の日には売れない」「ハーレーは冬には売れない」と一般的には考えられている。
多くの企業がIRで、今年は冷夏だからとか、暖冬だったから、雨が多かったから。
などと売上げが上がらない理由を季節要因のせいにしていることが多いが、
著者はそれはいい訳であって経営放棄だと言切っている。
しかし、ハーレーは雨の日でも冬場でもあまり売上げが落ちないのだそうです。
雨の日には来店者が減るが、その分個々の顧客には手厚いフォロ−ができる。
納車に何ヶ月かかかるのを逆手にとって、
季節の良い春の前に納車できるように顧客に伝えることで、冬にも販売できる。
そのために「凡事の非凡なる徹底」を実施している。



また、
「顧客は囲い込まない、囲い込めない」
「優先順位をつけて、仕事はしない」
「勝つために、挑まない、比較しない」
パレートの法則に未来はない」




巨象に勝ったハーレーダビッドソンジャパンの信念


巨象に勝ったハーレーダビッドソンジャパンの信念