なぜハーレーだけが売れるのか

なぜハーレーだけが売れるのか



この本書は知人に進められて読むことに。
ハーレーが日本において成功した秘密を分析しています。


原動力は1990年に長年勤めたトヨタ自動車を辞して、
ハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)に入社し、
翌'91年に社長に就任した奥井さんの手腕にある。



日本の二輪市場は低迷市場で、
'85年に200万台強を売り上げた市場も'91年には150万台
'99年には100万台を割る一貫して凋落市場です。


有名だが壊れやすくて乗りにくい。
ブランドは地に落ちたものであり、価格は競合の2倍もする。
ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキと日本のマーケットでの
競合は巨象で懸けられるマーケティング費用も桁違い。
さらに、販売店の規模は小さくHDJに不信感を持っていた。


こんな状況からスタートした奥井氏率いるHDJも
'00年には751cc以上のメーカー別シェア1位になる。


奥井戦略の結論は

  1. 絆をつくる
  2. ライフスタイル・マーケティングを志向する
  3. イベント戦略を展開する
  4. 絆の全アクションをデータベースで追求する
  5. すべてを顧客満足の向上に集約する

Productはに関して、HDJはあくまでも本社の販売代理店であり、
アメリカの本社が作る製品を売ることしかできない。
Priceに関しては、値引きをしない。
Placeに関しては、実際に売るのは資本関係の無い販売店が行う。
マーケティングの4P(Product・Price・Place・Promotion)のうち
Promotionだけでここまでやったのは正直すばらしい。
MBAマーケティング講座ではこのケースは使えないでしょうな。


詳細は本を読んでください。
奥井氏のこだわりがここまですばらしい結果を導いたのでしょう。


私はこの本を読み、今まで以上にハーレーが欲しくなりました。
先ほどカタログを取り寄せてみました(笑)


なぜハーレーだけが売れるのか

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