ウチのシステムはなぜ使えない


この本はWEBやソフト開発に関するシステムがなぜ使い物にならないのか。
発注する側と受注する側の間に存在する意識の違いを説明することによって、
どのようにしてシステムができあがり、使いづらいものになっていくかについて
書かれています。



顧客が望んでいるのは、素晴らしい技術を使ったシステムではなく、仕事に役立つシステムである。
システムを構築する技術者は、おしなべて先端技術を使いたがり、
その営業は、先端技術を導入することでコストを高くすることができるうえ、顧客が幸せになれると信じている。


顧客の問題は、
業務やサービスをシステム化するときにあれもこれも実装して高機能にすることを追求する。
単に効率化と高速化と高機能化することを望むだけで、目標の数値など具体的な指標や考えは何もない。


開発側の問題は、
営業が自社の技術者と話ができず、また顧客のニーズも理解できない。
技術者は不明点があっても顧客に聞くことなく勝手な解釈を行う。
さらにできあがるまで顧客には何も見せない。


こんな進め方が不幸な結果になっていく。
顧客や営業や技術者が何を考えているのかについては、本書にて述べられている。
内容的には、技術者を思いっきり侮辱した本です。


※著者は半分本気で、技術者はこの本を読まない、と思っているのではないでしょうか。




ウチのシステムはなぜ使えない

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