人を動かす質問力


本書の構成は以下の通りです。


第1章 知りたい情報を楽々獲得する6つのテクニック

第2章 聞くだけで人に好かれる質問力

第3章 その気にさせる質問力

第4章 人を育てる質問力

第5章 議論を制する質問力

第6章 自分を変える質問力



質問の仕方で相手の印象も答え方も変わるって話です。


事例として、
旦那がGWに家族で温泉にいきたいと思ったとします。
妻に「GWにどこかに行かない?」と質問したとして
妻は「いいわね。たまには海外に行きたいわ。グアムなんてどう?」
そのあとで旦那が「温泉に行きたいんだけど」っていったとしても
「グアムvs.温泉」となって交渉となります。


これに対して、(ちょっとできすぎですが)
千と千尋の神隠し』を借りてきて
「『千と千尋の神隠し』のモデルとなった温泉があるって知ってる?」
「知らない」
「いってみたいと思わない?」
「いってみたい」
「じゃあ、感動がさめないうちに、GWあたりに行ってみない?」
となってGWに家族で温泉にいけるようになると。


質問の仕方次第で、
行動をある程度制御しながら相手の意思を自らが考えたように
自分の考えに即した方向に導いていくことができるとなります。


実際には簡単にできることではありませんが、
なるほど互いに納得する結論に導くことができるわけです。



そして、最後にこの本は自分という人間をかえる質問が書かれています。
これが本書の中でもっとも有意義なポイントでした。

(1)1年前に戻れるとしたら、何をしますか?
(2)会社(家族)があなたに求めている役割はどんなことでしょうか?
(3)あなたがその役割を果たすためには、今すぐはじめられることは何ですか?
(4)あなたを元気にしてくれる言葉は何ですか?
(5)あなたのマイナスの口癖は何ですか?
 「どうせ私なんて」「うまくいくはずがない」「やっても無駄」
(6)自分の周囲で変えたいこは何ですか?
 「自分勝手な上司を変えたい」「怒ってばかりの夫を変えたい」
(7)あなたが「やればできるけど、やらないだけ」と思っていることは何ですか?
(8)あなたが妻(夫)や恋人に怒りを感じるのは、どんなときですか?
(9)あなたが目標を達成するために犠牲にしなければならないことがあるとしたら、
 何でしょうか?
 例「資格試験の勉強をするために、飲み会にいけなくなる」
(10)本書のどの部分を、どのような場面で、どのように活用するつもりですか?



自分勝手で行動力がなく惨めな自分を見直すことができます。
そして、自らの行動力が試されます。
答えは、本を読んでみてください。




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 人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)
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