MBAのケーススタディは本当に古いのか

先日読んだ、大前氏の書かれた
即戦力の磨き方という本のくだりで

HBS(Harvard Business School)など

MBAは頭でっかちの役に立たない人材を育てるだけだ」

と日本の経営者には不評みたいです。

その原因はいくつかあるのですが、

HBSに代表されるケースメソッドやフレームワーク中心の

授業内容というものだそうです。


まず、ケースメソッドに関して言えば、

この手法が時代に合わなくなっていること。

現在、ケースとして使われているもののほとんどは

企業が潰れていたり、M&Aで買収されていたり、

不祥事で消滅しているというのです。

なるほど、それが正しければ、古いともいえる。



ただ、現在、MBAの手法を学びつつある私が言うのもなんだが、

バックボーンとしてそういった知識や経験を持っているから

時代に合わなくなってきたと言えるのであって、

だから、そんなものはいらないと言う訳ではない。

即ち、大前氏の言う上辺のみをとらえて、

MBAは古い」かもしれないが、彼も決して不要だと

言っているのではないと思っていただきたい。


例えば、Oracleというデータベースの資格に

プラチナだとかゴールドだとかを持っていているので

データベースの仕事ができる。

一人月は150万だとか200万だとかぬかす。

でも彼らがチューニングやDA、DBAとして

深い経験があるなんて思ったら大きな間違えである。

実際に全く実務に役立たなかった人間を何人も見ています。

ということと似ていると感じた。


資格というツール(武器)を持ち、

ツールを使いこなせるスキル(能力)の

両方を持ち合わせていることが大事で、

他人はそれを見分ける力(眼力)があるかどうかだと思う。


結論としては

MBAケーススタディは本当に古いのか?は

「古い(かもしれない。)」


ただ、使えない訳でも、不要な訳でもないと信じている。