大企業の人、ベンチャー企業の人


ベンチャー企業の役員をして、その後大企業の役員になり、
今はベンチャーキャピタルをしている方とお話しを聞く機会があった。


心に残ったことを一つ。
意見を言う社員を評価する際、ベンチャーと大企業は考え方が360度異なる。


社員に対して意見を求めると、
ベンチャー企業では社員は自由闊達にいろんな意見を出す。
一方、大企業で意見を求めても個人の意見を言わない。
意見を出す前に、まず上司の意見を聞く。そして相づちを打つ。


そもそも、社員数が多いと、社員の行動を適切に評価できない。
問題のある意見(発言)や行動をする社員に対して、減点をすることで社員を評価せざるを得ない。
そのため、社員も減点されるので100点の意見打と思われることしか言わない。
従い、大企業の社員はものを言わなくなると言うわけです。
(その分、飲み会での陰口は遠慮無く言うのだそうだ。)


それに対して、ベンチャーでは社員を身近に評価ができる為
意見を言うひとを適切に評価し、意見を言わない人は仕事をしていない人と評価される。
(仮にピンぼけした意見を言っても許容したり、新しい考え方とも受取る。)




即ち、大企業は減点方式で評価をし、
ベンチャー企業は加点方式で評価をするのだとのこと。



郷に入れば郷に従うとは言ったもので、
ベンチャーから大企業にいくと口数が多いと出る杭は打たれ、
大企業からベンチャーにいくと無口で自己主張のない人だと評価される。
どの水似合うか、個人の性格や経歴にもよるが、
何処に行っても成功するのは非常に難しく、
環境に柔軟に対応できる人などあまりないとのことでした。


さて、自分はというと、
大企業の水にはあわないと常々感じている。